富山の交番襲撃、控訴審は被告が出廷せず即日結審…判決は３月２４日

投稿日 2022年1月11日 16:49:00 （医療総合）

　富山市で２０１８年、交番を襲撃して警察官を刺殺し、奪った拳銃で警備員を射殺したとして強盗殺人罪などに問われ、１審・富山地裁の裁判員裁判で無期懲役（求刑・死刑）の判決を受けた元自衛官島津 慧大（けいた） 被告（２５）の控訴審初公判が１１日、名古屋高裁金沢支部（森浩史裁判長）であった。島津被告は出廷せず、即日結審した。判決は３月２４日。

事件が起きた富山中央署奥田交番（読売ヘリから、２０１８年６月２６日撮影）

　１審判決は殺人と窃盗の罪を適用したが、控訴審で検察側は、改めて強盗殺人罪の成立を主張。死刑が相当だとした。弁護側は、心神耗弱による刑事責任能力低下を訴え、量刑不当として有期刑を求めた。

　１審判決によると、島津被告は１８年６月２６日、同市久方町の富山中央署奥田交番で、稲泉健一警部補（当時４６歳）をナイフで刺して殺害。拳銃を盗み、交番近くの小学校正門付近で警備員中村信一さん（同６８歳）を射殺するなどした。

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