感染者減少でも「速度は鈍化」、死亡者数増加で助言機関「当面は医療体制ひっ迫」

　新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の助言機関は２４日、全国の新規感染者数について「減少の動きがみられるが、速度は鈍化している」との見解をまとめた。まん延防止等重点措置が２１日に解除された山形と沖縄では、前週比が増加し、再増加の懸念も示された。重症者数は高止まりし、死亡者数は増加しており「当面は医療提供体制の 逼迫（ひっぱく） が続く」と警戒感を示した。

厚生労働省

　全国の新規感染者数の前週比は、２３日までの１週間で０・９３倍。０・９倍だった１５日までの週に続き、収束に向かう「１」を切ったが、減少速度は遅くなった。

　重点措置が適用されている３１都道府県のうち２７都道府県では、前週比は１以下で、減少傾向が続く。一方、重点措置が解除された５県のうち、山形と沖縄で前週比が１を上回った。沖縄の新規感染者は３０代以下が中心で、特に１０代の増加が目立っており、助言機関は「新規感染者数の再増加が懸念される」と警鐘を鳴らした。

　現在主流の「オミクロン株」の別系統で、感染力が強いとされる「ＢＡ・２」について「今後、国内でも置きかわることで感染者が再増加する可能性に注意が必要」と

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