「内密出産」、古川法相ら「現行法で対応可能」…指針作成に向け協議へ

投稿日 2022年2月26日 09:52:00 （医療総合）

　古川法相と後藤厚生労働相は２５日、事情を抱えた人が病院にのみ身元を明かして出産できる慈恵病院（熊本市）の独自の仕組み「内密出産」について、「現行法で対応可能」とし、内密出産の運用指針作成に向けて法務省と厚労省で協議する意向を示した。

慈恵病院

　参院予算委員会で、国民民主党の伊藤孝恵議員の質問に答えた。

　内密出産は法制化されておらず、昨年１２月、１０歳代の女性が国内で初めて慈恵病院で行った。

　予算委で古川法相は、母親が自分の意思で届け出をしない場合は医師に届け出義務が生じないことや、市区町村長の職権で戸籍が作成できることを説明。そのうえで「厚労省と相談し、適切なガイドラインができるよう協力して進める」と述べた。後藤厚労相も「法務省と協議の上、何ができるか検討する」とした。

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