５７０万トンの食品ロス削減・産地偽装を防止…農産物の生産・流通情報を一元管理へ

投稿日 2022年5月6日 15:00:00 （医療総合）

　政府は、情報通信技術（ＩＣＴ）を活用し、農産物の生産から流通・販売までの情報を一元管理する新たなシステムを整備する。情報の「見える化」で品質の確保を図るとともに、全国の子ども食堂と連携するなどして食品ロスの削減につなげる狙いがある。２０２３年度にも運用を始める。

　システムの名称は「ｕｋａｂｉｓ（ウカビス）」。内閣府が慶応大などと協力して開発を進めている。生産者から物流業者などを経て小売店で販売されるまで、生産者名や農薬や肥料の種類、流通経路、店頭に届くまでの温度推移などの情報がシステム上に蓄積されていく仕組みだ。

　小売店では商品にＱＲコードを掲示し、スマートフォンで一連の食品情報を読み取れるようにする。産地の証明書も簡単に取得できるようにし、産地偽装の防止も図る。流通業者がシステムを介して生産者と結びつくことで、農産物の発送を希望する農家を迅速に見つけることができるようになるため、輸送の効率化にもつながる。

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