生活保護費だまし取り２年超宿泊、裁判でホテル従業員「叱られそうで水増し指摘できず」

投稿日 2022年5月13日 19:08:00 （医療総合）

　約２年８か月にわたり夫婦で岩手県外のホテルに宿泊しながら、盛岡市から生活保護費の住宅扶助をだまし取ったとして詐欺罪に問われた住所不定、無職の被告の男（５４）の第５回公判が１２日、盛岡地裁（中島真一郎裁判長）であり、夫婦が滞在していたホテル従業員が、金額を水増しした領収証の発行を続けた理由について「クレームで１時間近く 叱責（しっせき） を受けたこともある。（指摘すれば）お叱りを受けると思った」などと証言した。

盛岡地方裁判所

　起訴状などによると、被告の男は妻の被告（４８）（詐欺罪で懲役３年６月の判決が確定）と共謀の上、２０１８年８月～２１年３月分のホテル宿泊費として、金額を水増しした領収証をホテルから受け取り、同市に送付。住宅扶助計約１４４０万円をだまし取ったとされる。

　この日は証人尋問が行われ、ホテル従業員２人がオンラインで出廷。被告の男から「ベッドシーツが臭い」などと「１週間で少なくとも２、３回」はクレームを

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