体外受精ができる病院まで往復３時間　地方で暮らす不妊カップルの現実

投稿日 2022年9月15日 05:20:00 （医療総合）

　日本で不妊治療が受けられる病院はどれぐらいあるか、皆さんご存じでしょうか？　地方に住んでいる不妊カップルは選べる病院が少なく、困っているケースが多々あります。

タイミング法から始めるも、妊娠できず……月日だけが過ぎていく日々

　東北地方に住むＹさんカップルは３０歳代後半。長男と長女同士の結婚ということもあり、結婚当初から双方の両親から「孫の催促」がありました。催促には 辟易(へきえき) していたものの、Ｙさん自身子どもが好きで、２人は欲しいと思っていたので、結婚から１年後には妊活に励んでいましたが、一向に妊娠の兆しが見えませんでした。

　近所のクリニックを訪れ、最初はタイミング法、そして人工授精に取り組みましたが、そこでも妊娠判定は出ず、その次も……。月日だけが過ぎていきました。

　不妊治療と並行してＳＮＳやインターネットで情報収集。不妊症によいと言われるものはなんでも試し、不妊治療費以外にも出費が続いていきました。

一日も早く妊娠したい　往復３時間かけて体外受精ができる病院へ

　そんな日々が１年ほど続いたある日、Ｙさん夫妻は次のステップに移ろうとしましたが、通っている病院では体外受精は扱っていませ

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