秋の初めに鼻がムズムズしたらブタクサアレルギーかも　新型コロナと区別難しく

　朝晩の気温も下がり、だいぶ過ごしやすくなってきました。夏の終わりから秋にかけてのこの時期に増えるアレルギー症状の一つにブタクサアレルギーがあります。一体どんなアレルギーなのか、国立病院機構東京医療センター（東京都目黒区）医師の神崎晶さんに聞きました。

――聞き慣れないブタクサアレルギー、一体どんなものなのでしょうか？

　キク科の植物「ブタクサ」の花粉が引き起こすアレルギー症状です。８月の終わりから花粉が飛び始め、９月上旬～中旬にピークを迎え、１０月いっぱいまで続きます。

　秋の初め頃にくしゃみや鼻水が出たり、のどがイガイガしたりする人は、ブタクサアレルギーの可能性があります。ブタクサの花粉量は関東地方がもっとも多く、次いで東北地方となっています。東海、関西、九州地方は少なく、北海道にはありません。

――花粉症と言えばスギ花粉が一般的です。違いはありますか？

　鼻水やくしゃみなどの症状はスギ花粉と変わりません。スギの場合は目がかゆくなりますが、ブタクサはあまり目に症状が出ないようです。

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