［元プリンセスプリンセス　富田京子さん］（上）息子のお友達を奪ったがん…検診の啓発活動を続ける理由

　「Ｄｉａｍｏｎｄｓ」「世界でいちばん熱い夏」「１９　ＧＲＯＷＩＮＧ　ＵＰ　－ｏｄｅ　ｔｏ　ｍｙ　ｂｕｄｄｙ－」……。曲名を聞いただけで、爽快なメロディーやリズム、そして「時代の空気」「あの頃の自分」が、体の奥からあふれ出してくる人は多いのでは？　１９８０～９０年代に、華やかな女性５人組のバンドとして日本の音楽界を駆け抜けた「ＰＲＩＮＣＥＳＳ　ＰＲＩＮＣＥＳＳ」。ドラムス担当の富田京子さんは、メンバー中でもっとも小柄な童顔ながら、タイトなリズムでバンドの屋台骨を支えつつ、感性豊かな作詞家としても数々の名曲を生み出してきました。現在は、愛する地元の湘南エリア（神奈川県）で、作詞家、ミュージシャン、ラジオパーソナリティーなどの活動と並行して、乳がん検診の啓発や患者・家族へのサポート活動などを献身的に続けています。

　２人の男の子のお母さんとしても充実した日々を送る富田さんに、現在の活動、そして、もちろん「ＰＲＩＮＣＥＳＳ　ＰＲＩＮＣＥＳＳ」時代の話もたっぷりお聞きしました。まずは、がん患者や家族へのサポート活動を始めるきっかけから。（聞き手・染谷一、撮影・小倉和徳）

――２０１８年に地元・藤沢市（神奈川県）で「 ピンクリボンふじさわ 」を設立し、乳がん検診

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