抗がん剤が血管外に漏出、県立病院で左腕に後遺症残る医療事故…１３００万円支払いへ

投稿日 2022年11月17日 09:51:00 （医療総合）

　山形県立中央病院（山形市）は１６日、投与中の抗がん剤が静脈の血管外に漏れ出て、５０歳代女性の左腕に後遺症が残る医療事故があり、県が１３００万円を女性に支払うことで和解が成立したと発表した。

　発表によると、女性は２０１７年５月、左腕の静脈に針を刺して抗がん剤を投与する治療を受けた際、薬剤が血管の外に染み出た。女性は治療中に痛みを訴えたが、腫れたり、赤くなったりといった、薬剤が漏れ出た様子が見られなかったとして、医師は治療を続けた。その後、女性は治療薬の投与や整形外科などでの治療を受けたが、左腕がまっすぐ伸びない後遺症が残ったという。

　同院は、２０年７月に開いた医療事故調査委員会で「医療側の不適切な部分を認める」と判断し、２１年１２月に女性に謝罪。県弁護士会の示談あっせんセンターを通して、和解に向けた協議を行ってきた。

　同院は安全対策として、最新のがん化学療法看護ガイドラインをもとに院内マニュアルを見直し、

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