心のケアを犯罪被害者に拒否された女性警察官、心を開くために受験を決めた「国家資格」

投稿日 2022年11月21日 19:00:00 （医療総合）

　長崎県警広報相談課犯罪被害者支援室の大渡優子さん（４８）が、心のケアにあたる「公認心理師」の国家資格を県警の警察官として初めて取得した。「犯罪被害者の支援のために知識を生かしたい」と話す大渡さんに、資格取得に至る経緯や今後の意気込みなどを聞いた。（上山敬之）

被害者支援について語る大渡さん（２０日午後３時２０分、長崎市の県警本部で）＝上山敬之撮影

　――公認心理師はどのようなことをするのか。

　「精神に不調をきたしている人などに対し、適切な助言や指導をしたり相談を受けたりする。そうすることで不調の根本的な原因を探り、解決を目指す」

　――なぜ取得しようと思ったのか。

　「ある事件の被害者と、その家族に対応したのがきっかけ。どうしても心のケアが必要だと考え、警察の支援などを

続きを読む