脳脊髄液減少症のいま＜３＞起立性調節障害　似た症状

投稿日 2022年11月22日 05:00:00 （医療総合）

母・育恵さん（左）と、「治療を受け、普通の学校生活が送れるようになった」と喜ぶ新谷研介君（石川県白山市で）

　子どもの「脳脊髄液減少症」は、自律神経の不調で頭痛や立ちくらみが起こる「起立性調節障害」と診断されているケースも多い。

　起立性調節障害は、体を活発にする交感神経と、リラックスさせる副交感神経をうまく調節できずに起きる病気だ。症状は夕方から夜にかけて回復するケースが多い。思春期前後にみられ、不登校の原因になることもある。脳脊髄液減少症と症状が似ており、間違われやすい。

　「頭が痛いのを忘れたいから眠らせて」。サッカー少年だった石川県白山市の中学３年 新谷（しんたに） 研介君（１５）が突然、起きていられなくなったのは、小学校卒業を控えた２０２０年１月のことだった。

　母・育恵さん（５２）が小児科に連れていくと、起立性調節障害と告げられた。

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