広州コロナ封鎖　食料　クレーンで配布…「ばかげている」

投稿日 2022年11月23日 05:00:00 （医療総合）

　【広州＝吉岡みゆき、北京＝川瀬大介】日系企業も多い中国広東省広州市（人口約１８８０万人）で、新型コロナウイルスの新規感染者数が中国としては高水準で推移し、封鎖措置や外食禁止措置を取る地区が拡大している。市は厳しい移動制限を課す「ゼロコロナ」政策の徹底で乗り切ろうとしているが、ＳＮＳでは賛否が交錯している。

　広州の２１日の新規感染者数は８２１０人と、６日連続で８０００人を超えた。白雲区では２１日、地下鉄やバスの運行が止まった。邦人も多い市中心部の天河区も、２１日から外食禁止となった。香港紙・明報は「飲食店でのサッカー・ワールドカップ観戦が感染拡大を招きかねないと警戒した」との見方を伝えた。

　外出制限も厳しい。中国のＳＮＳでは、１６日に学生１人の感染が確認されて封鎖された市内の大学の学生寮で、防護服姿の係員がクレーン車に乗って食料などを窓から支給する動画が拡散。ＳＮＳには「接触を減らす画期的方法」との称賛の一方、「ばかげている」との批判も書き込まれた。

　一方、北京市では２１日、新規感染者が１４３８人を記録した。中国メディア

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