国内初の子宮移植手術、慶応大チームが申請…ロキタンスキー症候群の患者など３人公募計画

投稿日 2022年11月24日 23:32:00 （医療総合）

　病気などで子宮がない女性が、出産を目的に第三者から提供を受ける子宮移植の臨床研究計画を、慶応大のチームが２４日、学内の審査委員会に申請した。チームの阪埜浩司准教授（産婦人科）が明らかにした。承認されれば、国内初の子宮移植手術が行われる。

慶応大病院

　子宮移植は、臓器移植法の対象外で、脳死を含む死者からの移植は認められていない。同チームの計画では、生まれつき子宮がない「ロキタンスキー症候群」の患者などで出産を希望する２０～３０代の女性３人を公募する。子宮の提供者（ドナー）は母親や姉妹を想定。移植した子宮を定着させた後、体外受精した夫婦の受精卵を子宮に入れ、妊娠・出産を目指す。

　同チームは２０１６年から研究を検討。倫理的な課題などを議論してきた日本医学会の検討委員会は２１年７月、心身の負担が大きいドナーの十分な意思確認などを必須とした上で、少人数での臨床研究を容認する報告書をまとめていた。

Source: yo

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