脳脊髄液減少症のいま＜５＞様々な診療科連携の強み

投稿日 2022年11月25日 05:00:00 （医療総合）

ブラッドパッチ後も光藤さん（右）と治療方針を相談するＢ子さん（埼玉県毛呂山町で）

　脳脊髄液減少症に詳しい医師が少なく、診断がつかずに医療機関を転々とする患者が多い一方で、様々な診療科が連携したチーム医療で、自覚症状がない患者でも早期治療につなげている病院もある。

　「あれ、おかしい……」

　東京都青梅市に住む会社員Ｂ子さん（２９）は昨年、脚のしびれに気づいた。１か月後、気持ち悪いと感じるようになり、休まずには歩けなくなった。つるような痛みが何か所にも出てきたという。

　腰の異常を疑い、近くの病院の整形外科などでエックス線やＭＲＩ（磁気共鳴画像装置）で検査を受けてみたが、原因は分からなかった。

　少しでも痛みを和らげたいと昨年１０月に訪れたのが、埼玉医科大病院（埼玉県毛呂山

続きを読む