拘置所で「色付き眼鏡」禁止は「違法」、国に３７万円賠償命令…大阪地裁

投稿日 2023年4月20日 20:46:00 （医療総合）

　目の負担を軽くする「色付き眼鏡」の使用を拘置所や刑務所で禁じられたのは不当だとして、元受刑者の男性と弁護人が国に約４９０万円の損害賠償を求めた訴訟があり、大阪地裁は２０日、弁護人との接見で使用を認めないのは「自由な接見を保障する『接見交通権』の侵害で違法」などとして、国に計３７万５０００円の賠償を命じた。

大阪地方裁判所

　判決によると、男性は２０１９年に覚醒剤取締法違反などで起訴され、大阪拘置所（大阪市都島区）に勾留された。両目の視力は０・０３で、普段から色付き眼鏡を使っていたが、拘置所側は光を通す割合が約６割と内規の基準（７５％超）を下回り、「収容者の目の動きが分かりにくく、行動の警戒で支障がある」として着用を許可しなかった。

　弁護人が色の薄い別の眼鏡を差し入れるまで、男性は約１か月半裸眼だった。

　徳地淳裁判長は、拘置所内の生活で色付き眼

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