甲子園の「怪童」、西鉄の黄金期支えた強打者・中西太さん死去…９０歳

　プロ野球・西鉄ライオンズ（現埼玉西武ライオンズ）の黄金期を支えた強打の三塁手で、西鉄、阪神などで監督を務めた中西太（なかにし・ふとし）さんが、１１日に亡くなっていたことが１８日、わかった。９０歳だった。

中西太さん（２０１４年１０月２８日撮影）

　高松市出身。高松一高時代、甲子園で活躍して「怪童」と呼ばれた。西鉄では、高卒１年目の１９５２年に打率２割８分１厘、１２本塁打で新人王に輝き、翌年は本塁打王、打点王などのタイトルを獲得。義父となった三原脩監督のもとで、５６年から３年連続で巨人との日本シリーズを制する原動力となった。

西鉄監督時代の中西太さん（後楽園球場で、１９６３年５月２５日撮影）

　３連覇の後は、けがの影響で出場機会が減り、６２年からは監督を兼務した。６３年に西鉄を最後のパ・リーグ優勝に導いたが、日本シリーズでは巨人に敗れた。６９年に引退して監督も退任。その後は日本ハム、阪神で監督を務めたほか、オリックスやヤクルトでも指導し、田口壮外野手や岩村明憲内野手らを育てた。９９年に野球殿堂入り。正力松太郎賞の選考委員も務めていた。

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