痛みと上手に付き合う＜５＞心身不調　職場で発見

投稿日 2023年5月22日 05:00:00 （医療総合）

保健師の舟久保さん（右）に体の状態などを報告する松下さん（東京都内で）

　肩こりと腰痛も慢性 疼痛（とうつう） の一つだ。悩まされている人は多く、仕事の能率を下げ、休職にもつながるため、経済的な損失は国内で年間１兆円以上になるとの試算もある。このため、社員の健康を守ろうと、職場で痛み対策に取り組む動きがある。

　教育関連商社「内田洋行」（東京都）に勤務する松下幸之助さん（３２）は３年前、肩こりと頭痛に悩まされた。営業で外回りが基本だった九州の支店から本社に異動し、仕事がデスクワーク中心に変わった。痛みで仕事に集中できず、出社を１時間遅らせてもらう日もあった。そこで、片頭痛などを研究する医学博士で、内田洋行健康保険組合の保健師、舟久保恵美さん（４８）に相談することにした。

　同健保組合は、舟久保さんが中心となり、２０１８年から全国のグループ企業で慢性疼痛の対処法を伝えるセミナーや理学療法士による個別相談会を約２０回にわた

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