［コロナの先へ］アクリル板　どこへ行く…店や職場　撤去加速

廃棄懸念　再利用も

居酒屋「つぼ八　浅草駅ビル店」では客席のアクリル板を撤去した（今月、東京都台東区で）＝木田諒一朗撮影

　コロナ禍の日常に溶け込んでいたアクリル板が姿を消しつつある。職場や飲食店、役所の窓口……。 飛沫（ひまつ） 感染防止のため至る所に設置されていたが、新型コロナウイルスの感染症法上の分類引き下げに伴い、役目を終えた。大量廃棄が懸念される中、再利用の動きも出ている。（上田惇史、渋谷功太郎）

　全国に約１５０店を展開する居酒屋チェーン「つぼ八」（札幌市）では、コロナの法律上の分類が、危険度の最も低い「５類」になった８日以降、全店で客席のアクリル板を撤去した。

　ただ、利用客の要望や感染再拡大に備え、一部を保管。東京都台東区の「浅草駅ビル店」では、約３０枚のうち２０枚を処分し、残る１０枚を従業員の休憩スペースなどに置いている。

　従業員はマスクや消毒などの対策を続けるといい、広報担当の山田諭一郎さん（４４）は「コロナ前の景色がようやく戻ってきた。お客様には飲食とともに会話も楽しんでほしい」と話した。

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