「国民皆歯科健診」法案　自民チーム了承…超党派で提出目指す

　自民党の国民皆歯科健診実現プロジェクトチーム（古屋圭司座長）は２５日午前、国民全員が生涯を通じて定期的に歯科健診を受ける「国民皆歯科健診」の実現に向けた「歯科 口腔（こうくう） 保健推進法」の改正案を了承した。与野党の超党派で、今国会への提出を目指す。

　法案では、歯の病気の予防について「健康寿命の延伸に資する」と指摘。国民の責務として「生涯にわたって歯科健診を受けること」を明記した。国や地方自治体に対し、国民が全世代で歯科健診を受けられるように財政上の措置を講じることを努力義務とした。

　歯科健診が義務付けられているのは、１歳半、３歳と小中高生などに限られている。全国の７割の自治体が４０～７０歳で１０年ごとに「歯周疾患検診」を行っているが、義務ではなく、受診率は約５％にとどまっている。

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