海外で臓器移植の５４３人、国内で通院中…厚労省が実態調査

投稿日 2023年6月8日 12:37:00 （医療総合）

　ＮＰＯ法人「難病患者支援の会」（東京）による臓器あっせん事件を受け、厚生労働省が大学病院など約２００医療機関を対象に行った実態調査で、海外で臓器移植を受けて帰国し、通院中の患者が５４３人に上ることがわかった。８日の参院厚生労働委員会で加藤厚労相が報告した。

ＮＰＯ法人「難病患者支援の会」の臓器あっせん事件で、紹介状の宛先とみられるウズベキスタン・タシケントの国立病院（２０２２年６月２１日）

　調査は、厚労省の研究班が４～５月、関係学会と協力して実施した。海外で臓器移植を受けて通院している３月末時点の患者数や、渡航先の国、臓器提供者（ドナー）が生体か死体かなどを確認した。

　加藤厚労相によると、５４３人の内訳は、生体からの移植が４２人、死体からが４１６人で、不明は８５人だった。国内外で移植を受け通院中の患者総数は３万１６８４人だった。

　加藤厚労相

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