出生前検査　事前カウンセリング不足…厚労省班調査　非認証施設２割のみ

投稿日 2023年6月8日 15:00:00 （医療総合）

　妊婦の血液から胎児の病気の可能性を調べる「新型出生前検査」について、研修を受けた産科医などがいない「非認証施設」では、検査を受けた人の２割しか事前のカウンセリングを受けていないことが、厚生労働省研究班による妊婦へのアンケート調査でわかった。専門家は「検査を正しく理解せずに受けている恐れがある」と指摘している。

　検査はダウン症など３種類の病気を調べるもので、異常がわかると人工妊娠中絶につながりやすく、倫理的な課題がある。美容外科などの専門外施設にも広がったため、日本医学会の委員会が遺伝カウンセリングを行える専門家がいる施設など計４１４施設（４月１日時点）を認証している。

　調査は妊婦用アプリを通じて２～４月に行った。検査前に個別に遺伝カウンセリングを受けたのは、認証施設で受検したと回答した人（６９１人）では７３％だったが、非認証施設（２８３人）では２０％にとどまった。検査の結果については、認証施設では７４％が施設で口頭の説明を受けたが、非認証施設では９５％が郵送やメール連絡で、８４％は医療者による説明がなかった。

　非認証施

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