認知機能維持へ　記憶力を落とさないために大切な注意力…新聞を活用して鍛える方法は

　フレイル予防の大きな目的に、いつまでも元気で豊かな生活を送ることを掲げている人は多いでしょう。体の健康はもちろん、脳の働きを活発に保つことが大切です。今回は、フレイル予防隊の皆さんが、認知機能のチェックや維持に向けたトレーニングに挑みました。（長原和磨、石井千絵）

トレーニング問題に取り組む参加者たち（９月２１日、東京都健康長寿医療センターで）

　東京都健康長寿医療センター（板橋区）のリハビリテーション科の協力で、９月下旬に開いた測定会には、予防隊の５人が参加した。

　まず、１人ずつ臨床心理士と個室に入り、静かな環境で認知機能検査に臨んだ。

　記憶力や空間把握能力などを確かめるため、単語や数字、文章の暗記・復唱▽暗算▽図形の模写▽示された二つの言葉の関連性――などが出題され、検査は１人３０分ほどで終わった。

　さいたま市の花川淳子さん（７０）は、図形の模写や暗算は余裕のある様子で解答した。一方、最近、物や人の名前が思い出しにくくなっているといい、暗記課題では答えに詰まる場面もあった。時折「あ、違うかな」と戸惑いながら、課

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