睡眠検査の専門家育成へ、久留米大「スリープラボ」来春開設…生活習慣病予防へ診断支援

　睡眠の悩みを抱える人が増えている中、久留米大（福岡県久留米市）は来春、睡眠に関する研究施設「スリープラボ」を開設する。専門知識や検査技術を持つ臨床検査技師が国内に少なく、人材育成に取り組む考えだ。睡眠不足は生活習慣病などを引き起こす要因とされ、ラボでは眠りの質や量を測定し、不眠症などの診断にも役立てていく。（佐々木道哉）

久留米大病院が現在、患者の検査で使用しているシールドルーム（６日、福岡県久留米市で）

　同大によると、大学にスリープラボが設けられるのは初めて。ラボは来年４月、臨床検査技師を養成する医療検査学科（４年制、入学定員７４人）が同大医学部に設置されるのに伴いできる。

　活動の目玉は睡眠時の脳波や眼球運動、筋電図などを計測する「睡眠ポリグラフ検査」。眠りの深さや量を計測することができ、不眠症や睡眠時無呼吸症候群などの病気の有無が分かる。ほかに、日中に強い眠気が続き、生活に支障が出る過眠症の検査などを行う。

　ラボ内には、正確なデータを集めるため、外部の電磁波を遮断する防音仕様の「シールドルーム」を２部

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