救急医療　２４時間勤務４割　休息確保できず２割…学会調査

投稿日 2023年12月8日 05:00:00 （医療総合）

　全国の救命救急センターなど救急医療の基幹病院の４割で、２４時間以上の連続勤務が行われているとの調査結果を、日本救急医学会がまとめた。医師が勤務間に取得することが望ましい９時間以上の休息時間を確保できていない施設も２割に上った。来年４月に始まる「医師の働き方改革」を前に、救急医療現場の厳しい勤務実態が浮き彫りになった。

　調査は７～９月、全国の救命救急センターや主要な救急専門医研修施設計３４９施設を対象に実施し、２１２施設から回答を得た（回答率６０・７％）。

　６月の勤務状況について、「２４時間以上の連続勤務あり」と答えたのは、４２・０％（８９施設）に上った。「１日の勤務時間を２区分以上に分割して交代制をとっている」のは５０・５％（１０７施設）、「救急医は日勤のみ（夜間は他診療科の当番制など）」と回答した施設が７・１％（１５施設）あった。

　医師の勤務間の休息時間（インターバル）は、９時間以上取得することが望ましいとされるが、１９・３％（４１施設）が「確保できていない」と答えた。

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