［枝元なほみさん］間質性肺炎（２）新型コロナに感染　退院後にガスの直火が使えない？…途方に暮れた理由

　間質性肺炎と診断されてから３年間、禁煙し生活に注意していたのに、今年１月、新型コロナにかかって状態は一気に悪化した。

　血液中の酸素飽和度が８０％台しかなく、一時は集中治療室に入り、入院は１か月余りに及んだ。肺の炎症を抑えるためステロイド剤を使うと、副作用で血糖値が上がり、インスリン注射が必要になった。

　体調が上向いて病院の食事が取れるようになり、３食とも白米が出た。茶わん１杯で１５０グラム。「ありがたく全部食べていたのね。ところが、体の中で何かが乱高下しているのが感じられるの」。食後に血糖値が急上昇したり急降下したりする「血糖スパイク」ではないかと気づいた。炭水化物中心の食事で起きやすいとされる。

　料理を仕事にする身として対策を考えた。それまで自宅では玄米を食べていたが、病室に調理器具は持ち込めない。そこで、病院の許可をもらって、白米をオートミールや玄米フレークに置き換えた。とたんに血糖値が下がった。

　退院後は、常に酸素吸入することを勧められた。だが、透明のチューブを鼻の穴に入れ、酸素ボンベとつながって暮らすことが、なかなか受け入れられない。「酸素は火気禁止でしょ。ガ

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