元公明党委員長の竹入義勝氏が死去、９７歳…日中国交正常化で両国の橋渡し役

　公明党委員長を務めた元衆院議員の竹入義勝（たけいり・よしかつ）氏が２３日、肺炎のため、福岡市内の病院で死去した。９７歳だった。葬儀・告別式は近親者で済ませた。

竹入義勝氏

　竹入氏は旧国鉄職員や東京都議などを経て、公明が衆院に進出した１９６７年に衆院旧東京１０区から初当選し、９０年の政界引退まで８回当選した。６７年２月に４１歳で党委員長に抜てきされ、約２０年間務めた。

　７０年代には旧社会党、旧民社党と協調する「社公民」路線を取ったが、８０年前後からは日米安全保障条約容認などの政策転換を進め、自民党との連携も図った。

　日中国交正常化前の７２年に訪中した際には、中国の周恩来首相（当時）が示した日中共同声明の草案を持ち帰るなど、日中両国間の橋渡し役を務めた。

　政界引退後は、公明と支持母体の創価学会を批判する言論活動を展開した。

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