総務省消防庁　マイナ保険証　搬送活用へ…患者情報把握　救急活動円滑化

投稿日 2024年2月7日 05:00:00 （医療総合）

　総務省消防庁は５月中旬にも、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」を活用した患者搬送に乗り出す。救急現場で患者の通院歴や処方薬などの情報を把握することで、より円滑な救急活動につなげる狙いがある。全国の４７消防本部（約５００隊）で実証事業として開始する方針だ。

　マイナ保険証の活用に着目するのは、救急現場では患者が通院先の医療機関や処方薬などの情報を覚えていなかったり、症状によっては会話が困難なケースが多かったりするためだ。

　今回の取り組みでは、患者がマイナ保険証を所持している場合、同意を得ることを条件として、患者の氏名や住所に加え、医療機関の通院歴、処方薬、手術などの情報を閲覧できるようにする。

　具体的には、隊員が専用のカードリーダーでカードを読み取り、レセプト（診療報酬明細書）処理を担う厚生労働省所管の「社会保険診療報酬支払基金」に情報照会する。隊員はタブレット端末で患者の情報を確認する。

Source: yomiドクター

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