［医療ルネサンス］能登地震　その後＜３＞「全壊」療養病院　再開期す

投稿日 2024年4月17日 05:00:00 （医療総合）

　石川県の奥能登地域で４０年以上にわたり、高齢者にリハビリや長期療養の場を提供してきた柳田温泉病院・介護医療院（能登町）は、今回の地震で「全壊」と判定される被害を受け、今も休業状態が続いている。

全壊と判定された柳田温泉病院の内部を案内する野村さん（３月２６日、石川県能登町で）

　同病院から富山県内に転院せざるを得なくなった 椛田（がばだ） 信子さん（７５）の夫、昇さん（７５）（能登町）は「今は見舞いに行くにも片道３時間半かかって大変。妻も『柳田温泉病院に戻りたい』と言っている。地元ならすぐ見舞いに行けるので、ぜひ再開してほしい」と語る。

　同病院は、１階が医療的ケアの比重が大きい患者に対応する「療養病床」、２～４階が要介護度が重い人らが入る「介護医療院」で、地震が起きた元日には１４５人が入院・入所していた。９０歳以上で寝たきりや車いすの人も多かった。

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