小３で高校数学に取り組んだ息子に発達障害特有の壁　記述が極端に苦手　夜は薬効切れで集中できず

　「自己肯定感の確保が最優先」「二次障害には、絶対にさせない」

ＡＤＨＤ（注意欠陥・多動性障害）は「怒られの天才」と言われるほどできないことが多く、自信をなくし、心の病になるケースが多くあります。私は予防策として、過去の論文を参考に、発達障害の息子に「先取り学習」をさせてきました（ 過去のコラム参照 ）。自己肯定感を高め、二次障害を防ぐためでした。

　今回は、小学校中学年から高学年にかけて学習方法を模索した時期のお話です。当時は多動・衝動で離席が多く、集中できないため、「学校では勉強しなくていい。その代わりに人と会話したり遊んだり、交わることを頑張ろう」「勉強は全部、自宅で頑張ろう」と提案し、実践していた時期です。

　学習のことしか書きませんが、実際には多種の習い事や趣味など、学習以外でも自己肯定感の確保を試みました。今回は学習面に限定してお話しします。

　先取り学習の中でも、算数（数学）検定は息子にマッチしていたようでした。小学校３年生の段階で数学検定３級（中学３年水準）に合格した息子は、そのまま高校数学の勉強

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