［医療ルネサンス］肝臓がん＜２＞ロボット手術　負担少なく

投稿日 2024年4月30日 05:00:00 （医療総合）

　開腹手術１回、 腹腔（ふくくう） 鏡手術３回、ロボット支援手術１回――。岐阜県瑞穂市の男性（７１）が、１０年間に受けてきた肝臓がんの治療だ。

藤田医科大ばんたね病院で行われたロボット支援手術。加藤さん（左奥）が４本のアーム（中央）を操作している＝同病院提供

　約１５年前にＣ型肝炎ウイルスへの感染が判明し、２０１３年には肝臓に三つの腫瘍（５センチ、３センチ、１センチ）が見つかった。門脈という血管に深く入り込んでおり、医師から「あと半年です」と告げられた。抗がん剤などは効かず、１５時間に及ぶ開腹手術で肝臓の６割を摘出した。

　切開部は計４０センチほどあった。男性は「切腹したようなもの。１か月くらい仕事を休んだ」と振り返る。

　肝臓がんは切除後の再発率が年に１０％以上と高く、５年後には７０～８０％に達する。男性は１４、１６、１７年と１センチのがんが

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