乳がん手術後も人目を気にせず入れる温泉、休館日活用する珍しい取り組み…男性風呂も女性用に開放

　乳がんを患った女性に人目を気にせず温泉を楽しんでもらう試みが来月１４日、長野市権堂町の日帰り温泉施設「権堂温泉テルメＤＯＭＥ」で始まる。清掃作業などの施設の維持管理に充てる休館日を活用するという珍しい取り組みだ。

乳がん経験者の入浴日を周知するポスター（権堂温泉テルメＤＯＭＥで）

　権堂温泉は源泉から直接引き込んだ天然温泉。男女各四つの風呂があり、当日は男性風呂も女性用として開放する。利用料は５００円で、利用時に診断書などの提示は求めないという。

　権堂温泉を含め市内２か所で日帰り温泉を運営する「アールエスティ」が企画した。乳がん治療で乳房を摘出した女性から、人目が気になり温泉を利用するのに抵抗感があるとの声を聞いたのがきっかけだ。権堂温泉では手術痕が目立たないように入浴着を認めているが、着用した客を目にしたことはないという。

　権堂温泉は３か月に１度、２日間にわたり休館日を設け、風呂釜の大規模な洗浄や消毒などを行っている。維持管理作業は１日半で終了し、２日目の午後には従業員の業務手順を確認するためにお湯を張っている。この時間帯の浴場を、

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