お風呂と健康　週７回以上入浴すると、２回以下の場合と比べて３割低くなるリスクは？

　幼い頃は福岡県で暮らしていたので、正月にはよく、熊本県南阿蘇村・地獄温泉の旅館へ両親、きょうだい、祖父母らと一緒に行っていました。雪がしんしんと降る中で入った、硫黄のにおいがする乳白色の湯の気持ち良さは、今も心に刻まれています。

　地獄温泉は、８年前の熊本地震とその後の豪雨で大きな被害を受け、さらにコロナ禍で客足が遠のいて苦境にありましたが、関係者の懸命な努力で復旧したそうです。また訪れたい。そう思わせるのが湯の魅力なのでしょう。

　家風呂、銭湯、温泉、サウナ、岩盤浴。日本人は多様なお風呂を使い分け、楽しんでいます。

　東京ガス都市生活研究所の調査によると、日本人の１週間の平均入浴回数は、夏は７回、冬は６・４回だそうです。ほぼ毎日、入浴していると言っていいでしょう。

　私たちが普段、何げなく入っているお風呂の健康効果を示す研究成果が近年、次々と出て来ています。

　東京都市大の早坂信哉教授（入浴医学）と千葉大などのチームは、要介護認定を受けていない６５歳以上の男女約１万４０００人を、入浴の頻度によって〈１〉１週間に７回以上〈２〉３～

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