インフルエンザ　流行期間１年５か月は最長　なぜ、感染は続いたのか…１医療機関あたり「１人」をようやく下回り収束か？

　厚生労働省は１０日、全国約５０００か所の定点医療機関から４月２９日～５月５日の１週間に報告されたインフルエンザの患者が、１医療機関あたり０．４５人になったと発表しました。流行の目安となる「１人」台を下回ったのは１年５か月ぶりで、厚労省は「これほど長く『流行』が続くのは、現在の集計方法となった１９９９年以来、初めて」としています。

　インフルエンザは通常、冬に流行し、春になると収まります。国内で新型コロナウイルスが流行し始めた２０２０年以降は、海外との行き来が制限されたり、手洗いやマスク着用といった感染予防策が強化されたりしたこともあり、インフルエンザは冬になっても流行しませんでした。

　しかし、２２年１２月１９日～２５日の週に、インフルエンザの定点あたりの患者が「１．２４人」となり、流行期入りしました。このシーズンは、新型コロナ流行前のような爆発的な感染拡大はしませんでしたが、２３年夏になっても「１人」台を下回ることはありませんでした。２２～２３年シーズンの推計患者数は約４３９万人、２３～２４年シーズンは約１７９８万人（５月１日時点）です。

　インフルエンザに詳しい小児

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