研修医が診断ミス、入院後も適切な処置行われず…日赤名古屋第二病院で男子高校生が死亡

投稿日 2024年6月17日 21:24:00 （医療総合）

　日赤愛知医療センター名古屋第二病院（名古屋市昭和区）は１７日、研修医の誤診や医師らの不適切な治療などで昨年６月、当時１６歳の男子高校生が死亡する重大な医療過誤があったと発表した。

記者会見で謝罪する佐藤院長（左から２人目）ら（１７日午後、名古屋市昭和区で）＝小山哲夫撮影

　発表によると、高校生は昨年５月２８日早朝、 嘔吐（おうと） や腹痛などを訴えて同病院に救急搬送された。研修医はコンピューター断層撮影装置（ＣＴ）検査などを行い、胃の拡張を見つけたが「急性胃腸炎」と診断し、帰宅させた。高校生は同様の症状が続いたため、昼前に再び救急外来を受診したが、別の研修医が「新規の症状なし」と判断。翌日に近くのクリニックを受診するよう指示した。

　高校生は翌日、近くのクリニックで緊急対応が必要と診断され、改めて同病院を受診。十二指腸が 閉塞（へいそく） する「上腸間膜動脈症候群（ＳＭＡ症候群）」の疑いがあるとされ、入院した。しか

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