［医療ルネサンス］移植逼迫　韓米は今＜１＞制度整備　「先進国」の誇り

投稿日 2024年6月21日 05:00:00 （医療総合）

移植について話すセンター長の朴さん（中央）と看護師（右）ら（韓国・ソウル市のソウル聖母病院臓器移植センターで）

　韓国初の腎臓移植を行ったことで知られるソウル聖母病院。読売新聞記者が５月下旬、韓国の移植医療を取材するために訪れると、一般の患者を診る外来から離れた場所へ案内された。入り口の看板には、ハングルと英語で「臓器移植センター」と書かれている。

　出迎えてくれた同センター長の 朴淳哲（パクスンチョル） さんによると、臓器移植を受けた患者は、主にこのセンターで診察を受ける。移植後は、拒絶反応を防ぐために免疫抑制剤を服用しており、感染症にかかりやすい。「専用の外来で対応することで、感染対策を徹底できる」と説明する。院内には、移植患者専用の集中治療室４床と病棟（３８床）もあった。

　韓国は、人口あたりの脳死下の臓器提供件数が日本の１０倍だ。２０００年に臓器移植法が施行された後、提供者（ドナー）を増やす取り組みを重ねてきた

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