［医療ルネサンス］移植逼迫　韓米は今＜２＞ドナー称賛　家族に救い

投稿日 2024年6月24日 05:00:00 （医療総合）

健恵さんを紹介するＫＯＤＡの冊子を手に語る歩貞さん

　「母として臓器提供の決断は難しかったけれど悪いことではない。メディアを通して娘の話が広く伝わることに抵抗感はなかった」

　５月３１日、ソウル近郊のカフェ。 金歩貞（キムボジョン） さん（５４）は、韓国の臓器あっせん機関「韓国臓器組織寄贈院（ＫＯＤＡ）」の広報担当者の同席のもと、読売新聞記者の取材に応じた。

　歩貞さんの次女 健恵（ゴンヘ） さん（享年２７歳）は昨年８月、夏休みで訪れていた韓国北東部で水難事故に遭った。

　搬送先の病院に駆けつけた歩貞さんは、医師から健恵さんの病状を聞いた。治療をしても回復しない脳死の状態が疑われ、臓器提供の選択肢があるという。

　信じられなかった。目の前の娘は傷一つなく、今にも目覚

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