「想定外」繰り返さぬ　「松本サリン」出動隊員誓う…事件３０年　テロ訓練

投稿日 2024年6月27日 15:00:00 （医療総合）

　猛毒の神経ガス・サリンを使ったテロを想定した訓練が２７日午前、長野県松本市で行われた。３０年前のこの日、オウム真理教による松本サリン事件が発生。当時、現場に最初に駆けつけた救急隊員の一人も、消防幹部として訓練に参加した。事件を教訓に万全の対応を考え続けている。（松本支局　鈴木直人）

特殊災害対応隊

松本サリン事件から３０年となり、行われたテロ訓練（２７日午前、長野県松本市で）＝安川純撮影

　屋内での催しで何らかの液体がまかれ、複数人が倒れた――。訓練で中心的な役割を担ったのが、松本広域消防局の「特殊災害対応隊」がある芳川消防署だ。中村潤署長（５７）は「『想定外』を想定外のままにしてはいけない」と語気を強める。

　１９９４年６月２７日午後１１時９分頃、住宅で急病人がいるとの１１９番が入った。松本城北側の住宅街に急行

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