［大童澄瞳さん］（下）漫画２作目「映像研には手を出すな！」がアニメ化…発達障害で障害者雇用枠での就労を目指していた

　漫画「映像研には手を出すな！」の作者、 大童(おおわら)澄瞳(すみと) さんは発達障害があり、職業訓練校に通って障害者雇用枠で働くつもりでした。初めて描いた同人漫画が評価され、２作目で商業誌デビュー。アニメ化、実写ドラマ化・映画化もされるという運命が待っていました。（聞き手・斎藤雄介、撮影・秋元和夫）

――映画部で活躍した高校時代。学業のほうも順調だったのですか。

　私が通っていた通信制高校では、学期ごとにプリントの束が配られるんですね。１通につき、７、８ページのプリントに記入して学校に郵送するというスタイルでした。

　その１通のプリントをやるのに、私は８時間ぐらいかかっていたんです。あるとき、学校から「１通に対してどれぐらいの時間がかかっているか」というアンケートが来ました。

　回答欄には、「３０分」「１時間以上」「２時間以上３時間」などの選択肢しかなくて、８時間みたいな想定が一切されていない。みんなはこんなに簡単にこなしているのかと驚きました。

　私はものすごく時間をかけていました。教科書の文章を読み、

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