［からだの質問箱］「酒さ」塗り薬で治らない

投稿日 2024年7月5日 05:00:00 （医療総合）

　１年ほど前、急に両頬の下に赤い発疹ができ、温めるとひどくなります。皮膚科で「 酒（しゅ） さ」と診断され、塗り薬をいろいろと替えて治療していますが、一向に治りません。（８９歳女性）

洗顔、保湿　スキンケア重要…本田哲也　浜松医科大学病院皮膚科教授（浜松市）

　酒さの症状は簡単に言うと、お酒で酔ったときのような「赤ら顔」です。赤いだけではなく、ほてりやヒリヒリ感を伴うほか、 膿（うみ） を持つタイプもあります。

　原因は不明ですが、日光や気温変化、刺激の強い食べ物、精神的ストレスなど、複数の環境的要因と遺伝的要因が絡み合うことで発症すると考えられています。３０～５０歳代の女性に比較的多いものの、相談者のように８０歳代で発症するケースもあります。

　国内の正確な患者数は不明ですが、皮膚科を受診した患者のうち０・２２％が酒さだったという報告があります。しかし、ニキビや湿疹など他の病気との区別が難しいケースも多く、実

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