熱中症　こまめに体調確認を…救急医学会　エアコン温度も調節

投稿日 2024年7月9日 05:00:00 （医療総合）

　熱中症が疑われる患者の救急搬送が相次いでいることを受け、日本救急医学会は８日、オンラインで記者会見を開き、「体が暑さに慣れていない今は熱中症の危険が高い」と注意喚起した。危険な暑さの時には不要不急の外出を避け、熱中症になりやすい高齢者らには、周りがこまめに連絡をとり体調を確認するなどの予防策も示した。

　会見では、国が発表する「暑さ指数」（全国８４１地点）や「熱中症警戒アラート」（同５８地点）を参考に、不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。横堀将司・同学会担当理事は「暑さ指数が３３以上の段階で外出を控えてもらった方がよい」と強調。それでも外出する際は、水分補給やこまめな休息を心がけ、屋外での作業は午後２時前後を避けることを呼びかけた。

　高齢者や乳幼児、持病のある人、身体障害者らは、熱中症のリスクが高いため注意が必要とした。一人暮らしや体の不自由な高齢者は、周囲が頻繁に声をかけ、体調の変化を見逃さないことが大切だとした。

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