第６回ヘルスケアベンチャー大賞　「軟骨伝導による高齢者が生き生きと活躍するための窓口の実現と認知症の予防」に

　アンチエイジング（抗加齢）の優れたビジネスプランを表彰する「第６回ヘルスケアベンチャー大賞」（日本抗加齢協会主催、日本抗加齢医学会共催、厚生労働省、経済産業省、日本医師会、三井不動産、ＬＩＮＫ－Ｊ、読売新聞社後援）の最終審査会と授賞式が１０月２５日、東京都内で開かれた。大賞には、株式会社ＣＣＨサウンド（本社・京都府）の「軟骨伝導による高齢者が生き生きと活躍するための窓口の実現と認知症の予防」が選ばれた。

大賞を受賞し、喜びの言葉を述べるＣＣＨサウンドの中川雅永社長（中央）

　同社は、耳周辺の軟骨の振動で音を伝える「軟骨伝導」の仕組みを応用し、耳が聞こえづらい人が自治体や銀行、病院などの窓口で使えるイヤホンを開発した。振動で音を伝えるためイヤホンの穴が不要で、内部に耳あかがたまらず、拭いて清潔に使える点などが特徴という。

　軟骨伝導は、奈良県立医科大の細井裕司学長が２００４年に発見した聴覚経路。授賞式で、審査員の新村健・兵庫医科大主任教授は大賞について、「日本の発見を日本の企業が世界に発信しており、完成度

続きを読む