公的年金、新年度は１・９％引き上げ…マクロ経済スライドで抑制

　厚生労働省は２４日午前、２０２５年度の公的年金の支給額を前年度から１・９％引き上げると発表した。物価や賃金の伸び率が反映され、３年連続で増額となった。

厚生労働省

　厚労省の試算によると、２５年度に受け取る支給額は、自営業者らの国民年金（満額）の場合、１９５６年４月２日以後に生まれた人は１３０８円増の月６万９３０８円、同年４月１日以前に生まれた人は１３００円増の月６万９１０８円となる。厚生年金は、夫婦２人のモデル世帯で４４１２円増の月２３万２７８４円になる。

　物価と賃金が上昇した場合、将来世代の年金水準を確保するため、年金額の増額を抑制する「マクロ経済スライド」は３年連続で適用される。２５年度の場合は、本来の改定率である２１～２３年度の名目手取り賃金変動率２・３％よりも、０・４ポイント低く抑えられた。

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