外見の悩みケア　がん患者支える…脱毛、爪変色など対応のサロン　各地に

投稿日 2025年1月31日 05:00:00 （医療総合）

　がん患者が治療を受けながら社会生活を続ける環境が整いつつある中、治療に伴う脱毛や爪の変色など、外見の悩みに寄り添う「アピアランス（外見）ケア」の必要性が高まっている。相談や施術に対応するサロンなどの開設が相次ぎ、情報発信の取り組みも活発化している。（大郷秀爾）

情報発信も活発化

「あぴサポ長久手」でウィッグについて利用者と話す岩岡さん（愛知県長久手市で）

　名古屋市の女性（４７）は２０１６年、子宮体がんが発覚。同８月に子宮の摘出手術を受け、抗がん剤治療中は副作用による頭髪の脱毛をカバーするためにウィッグを使っていた。１７年２月に治療を終え、職場復帰を検討するにあたり不安を覚えた。「歩くだけでもウィッグが揺れて、地毛の部分が見える。色の違いで周囲から違和感を持たれないか」

　女性はＮＰＯ法人「全国福祉理美容師養成協

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