電子処方箋　年度内導入見直し　病院普及３・９％どまり

投稿日 2025年2月1日 05:00:00 （医療総合）

　薬の処方箋をデジタル化した「電子処方箋」の導入率について、厚生労働省は３月末までにほぼ全ての医療機関や薬局に導入するとした現行の目標を見直し、今夏をめどに新たな目標を設定する。現状では病院で３・９％にとどまるなど普及が進んでおらず、達成が難しいと判断した。

　厚労省によると、導入率は１月１２日時点で、病院のほか、医科の診療所で９・９％、歯科の診療所で１・７％、薬局では６３・２％となっている。

　厚労省はこのままのペースで増えると、３月末には薬局で８割弱となるが、医療機関では１割弱と見込む。薬局はチェーン展開が進み、グループで導入を進めるケースがある一方、医療機関はシステム導入費の負担などがネックになっているとみている。

　電子処方箋は、医師が処方する薬の情報を専門のシステムに登録し、薬剤師がその情報を確認して調剤する仕組みだ。システムには処方と調剤の履歴が蓄積されるため、重複投薬や飲み合わせの悪い薬の処方を防ぐのに役立つ。

Source: yomiドクター

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