［達人の養生訓］脂質異常症　生活見直して改善

投稿日 2025年2月2日 05:00:00 （医療総合）

　医療の各分野で実績のある６０～８０歳代の「シニア・エキスパート・ドクター」が、シニア層の身近な健康上の悩みに答える「達人の養生訓」。今回は「脂質異常症」を取り上げます。

青魚・食物繊維取り、運動を習慣に

　脂質異常症は血液中の「悪玉」のＬＤＬコレステロールや中性脂肪などの脂質が基準値よりも高い、または「善玉」のＨＤＬコレステロールが低い状態を指し、かつては「高脂血症」と呼ばれました。厚生労働省の患者調査によると、２０２３年に脂質異常症で通院したのは推計１６万２０００人です。

　コレステロールは細胞膜やホルモンの材料で、中性脂肪は体温を維持し内臓を衝撃から守る役割があります。ＬＤＬが多すぎると、血管の内壁にこぶ（プラーク）ができて血管を狭め、過剰な中性脂肪は、余分なコレステロールを回収するＨＤＬの働きを妨げます。放置すると動脈硬化が進み、

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