［医療ルネサンス］能登地震１年　被災地から＜２＞茶話会や電話　孤立防ぐ

投稿日 2025年2月5日 05:00:00 （医療総合）

仮設住宅の集会所で住民の話に耳を傾ける山下さん（奥）（１月３１日、石川県能登町で）

　石川県能登町の仮設住宅「まつなみ第１団地」集会所に１月３１日午後、１４人の住民が集まり、紙コップを手にテーブルを囲んでいた。「人と話す機会が減って寂しいね」。そんなつぶやきを、石川こころのケアセンター（金沢市）の看護師、山下美子さんが、うなずきながら聞いていた。

　能登半島北東部に位置し、東西に広がる同町は、面積で大阪市を上回る。仮設住宅には７５世帯が入居するが、元の家がある地域はバラバラで、知人が少なく孤立感を深める人も少なくない。

　同センターは、県から委託を受けた精神科医らで組織。被災者の心を支えるため、昨年７月から看護師らを能登の自治体に派遣して被災者の自宅を訪問したり、仮設住宅の集会所で茶話会を開いたりして、不安や悩みに耳を傾けてきた。

　この日の集まり

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