みちのく記念病院の殺人隠蔽、死亡した被害者の手当ては看護師のみ…診察なし医療が常態化か

投稿日 2025年2月20日 05:00:00 （医療総合）

　青森県八戸市のみちのく記念病院の患者間殺人 隠蔽（いんぺい） 事件を受け、県と市は１９日、病院に対する臨時の立ち入り検査を始めた。虚偽の死亡診断書の作成経緯などに加え、日頃の医療行為についても抜き打ちの検査を繰り返して調べる。診療記録などによると、瀕死だった被害者の手当ては医師の診察なしに看護師だけで行われていた。こうした行為が常態化していなかったかも、検査の焦点となる。

１９日の立ち入りを終え、みちのく記念病院を出る青森県職員ら（１９日午後５時過ぎ、青森県八戸市で）

　隠蔽事件では、元院長の石山隆容疑者（６１）と、その弟で医師の石山哲容疑者（６０）が犯人隠避容疑で県警に逮捕された。県と市の検査は医療法に基づくもので、法令違反や過去にも死亡の経緯が隠蔽された事例がなかったかを確認し、問題が確認されれば行政処分を検討する。

　殺人事件は２０２３年３月に発生。入院していた被害者の男性（当時７３歳）は同月１２日深夜、相部屋

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