冬に悪化しやすい「酒さ」　赤ら顔に悩む４０歳代男性　飲んでないのに「飲んでる？」…改善策は？

　冬は寒暖差が激しく、暖かくなったかと思ったら急激に冷え込むこともしばしばです。このようなタイミングで急増するのが、「赤ら顔」に悩む患者さんです。赤ら顔と一口で言ってもいろいろな皮膚の病気があり、最も多いのは「 酒(しゅ) さ」です。

　１月初め、お酒を飲んでもいないのに、「お酒飲んでるでしょ。顔が赤いね」と言われて困っている、と４０歳代男性が受診されました。寒い屋外から暖房の利いた部屋に入ったとたん、顔が真っ赤にほてってしまうそうです。

　来院した日は外が寒かったせいか、暖かい診察室に入った男性の顔は、確かにお酒を飲んだ時のように真っ赤になっていました。頬から鼻にかけて赤みがあり、さらに１～２ミリ程度の赤く盛り上がったブツブツも混在しています。頬には毛細血管の広がりも認められました。典型的な酒さの症状です。

　酒さは「赤ら顔」ともいわれ、３０～５０歳代に発症しやすい病気です。顔の赤みや、赤いぶつぶつ、膿（うみ） を持った 丘疹（きゅうしん） が主な症状で、原因ははっきりとはわかっていません。暖かい環境では、ほてったり、ひりひりとした痛がゆさを感じたりします。

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