ベニシアの命は２～３か月？　英国やアイルランドから親戚が見舞い…海外と異なる延命医療の考え

　２０２２年１０月中旬、ベニシアが日本バプテスト病院を退院し、大原での自宅介護が始まって２週間が過ぎました。英国からベニシアの息子の 主慈(しゅうじ) が、そしてアイルランドからベニシアの弟チャールズさんと妻のエリザベスさんが見舞いに来てくれました。「あと２～３か月の命かもしれないと、脳神経内科の医者に言われた」と伝えていたので、遠路はるばる来てくれたのです。彼らの来訪をベニシアはとても喜んでいる様子でした。

元気な頃のベニシア。大原の自宅縁側のテーブルでガーデニングの勉強をする（２０１４年春）

　主慈はベニシアに介護用のゼリーを食べさせたり、車椅子に乗せて近所を散歩させたりとよく動いてくれます。訪問診療医の渡辺先生は主慈とチャールズ夫妻に、ベニシアの延命医療についてどう思うか聞いていました。

　英国やアイルランドでは、高齢者の終末期医療において、日本のように点滴やチューブで栄養を補給するような延命医療を実施する例は少ないそうです。とはいえ、鎮痛剤、解熱剤、精神安定剤などを与える緩和医療は行います

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