全盲のランナーが世界のマラソン完走「シックス・スター」を達成…失意の底から「チャレンジすれば何でもできる」

伴走者とともに笑顔でゴールする町田宏さん（左）（２日、東京都千代田区で）＝後藤嘉信撮影

　２日の「東京マラソン２０２５」（読売新聞社など共催）で、全盲ランナーの町田宏さん（６５）（横浜市）が４２・１９５キロを５時間４９分５５秒で走り抜き、世界６大マラソンを完走する「シックス・スター」を達成した。「チャレンジすれば何でもできる」。そう気付かせてくれたのは、両目の光を失い失意の底で出あったマラソンだった。（岡本立、八巻朱音）

　「コングラチュレーションズ（おめでとう）！」。東京駅前のゴールに到着すると女性スタッフから、シックス・スター達成の記念メダルを首にかけられた。何度もメダルをさすり、「多くの人のサポートでようやく達成できた」と感慨深げに語った。障害者のランニングを支援する「アキレス・インターナショナル・ジャパン」によると、全盲ランナーの達成は国内初とみられるという。

開催都市の風景が彫られた「シックス・スター」記念メダル

　目に異常を感じたのは横浜市役所に勤務していた２６歳

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